J-POPでもっとも有名な女性シンガーソングライターと言えば誰でしょうか。吉田美奈子や中島みゆきなど、何人かの名前がすぐに思いつきますが、やはり極めつけはこの人でしょう。松任谷由実(旧姓:荒井由実)、愛称はユーミンで17歳にして作曲家デビュー、美術大学へ入学した18歳の時にソロデビュー。19歳で発表したファースト・アルバムレコード『ひこうき雲』は驚異のロングセラーとなり、発表から50年近く経過した今もなおコンスタントに聴かれ続けています。
今回は、日本の女性シンガーソングライターの代表格である松任谷由実のアルバムのうち、重要作であるとともに高額での買い取りが見込めるレコードをご紹介させていただきます。
■荒井由実 / ひこうき雲 (1973)
松任谷由実が美術大学在学中に発表したデビューアルバムで、すべての作詞作曲をユーミンが行い、編曲と演奏をキャラメル・ママ(ティン・パン・アレーの前身バンド)が担当しています。デビュー作から当時のJポップ最高峰のミュージシャンに支えられたアルバムは、今もJポップの大名盤として聴き継がれ、収録曲のほぼすべてを誰かがカバーしてアルバムに収録しているほどです。また個人的な意見としては、ユーミンの歌唱が一番良いのがこのアルバムです。変に張らずに素朴で、言葉が伝わってくるのですよね。
松任谷由実は17歳で作曲家としてデビューしていますが、これは日本のチャート音楽の世界では珍しいケースです。普通、ヒットしたバンドやグループが一線から退いた後に、歌手やタレントに楽曲提供する作家が多いので(ユーミンのデビューに深くかかわった細野晴臣もこのコースです)、周りが放っておかないほどの光るものを持っていたのかも知れませんね。
LPレコードは見開きジャケットに、美大生であったユーミン自身が書いたイラストのレイアウトされたブックレットがついています。発表当時に爆発的な売れ行きをしたわけではないものの、ロングセラーを続けたアルバムなので、レーベルほか色々と違いがあるレコードでもあります。LPであればすべて高額が見込める1枚で、もっとも多く流通しているものはアルファ・レコード盤かと思いますが、初期の東芝盤の帯つきであれば、さらなる高額が見込めます。
■荒井由実 / MISSLIM (1974)
1974年発表のセカンド・アルバムです。本作よりアレンジを松任谷正隆が、コーラスアレンジを山下達郎が担当する事になり、2作目にして以降のユーミン・ワールドが完成しています。宮崎駿監督映画『魔女の宅急便』で使われた「やさしさに包まれたなら」ほか、これも名曲として様々なところで使われた曲が数多く収録されています。ユーミンの最高傑作レコードをひとつあげろと言われたら、私ならこれを推薦します。
LPレコードデザインは『ひこうき雲』に劣らぬほど素晴らしく、ブックレットにもやはりユーミン自身によるイラストが書き込まれています。しかし、本人が意図していなかった失敗があったのでは…帯です。このアルバムのLPの帯は非常に太く、ジャケットのユーミンの顔が隠れてしまうのですよね。デザインとしては明らかなミスですが、しかしそれが理由か、LPレコードではいくつかの帯違いが存在し、コレクター心をくすぐるのも事実です。これも名盤として知られる作品で、レコードであれば高額査定を望める1枚です。
■荒井由実 / 14番目の月
1976年発表、ユーミン4枚目のアルバムです。これが荒井由実として最後のアルバムで、以降の作品は松任谷正隆夫人の「松任谷由実」として作品を発表する事になります。
ユーミンの代表曲のひとつ「中央フリーウェイ」が収録されているのはこのアルバムです。ユーミンの曲で最も好きな曲に「中央フリーウェイ」とあげる人は多いと思いますが、いま聴き直すと、この曲の素晴らしさはアレンジと演奏にあったのかも知れません。イントロのエレクトリック・ピアノが生ピアノであっても、主要打楽器がラテンパーカッションではなくドラムであっても、この心地よさは出せなかったと思うのですよね。それはアレンジにも言えて、途中に挟まれていくディミニッシュ・コードがなければ、浮遊するようなクロスオーバーな雰囲気は出なかったでしょう。ディミニッシュを絡めたこの和声進行をユーミンが作ったのか、それとも松任谷正隆がアレンジしたのかは分かりませんが、ここで音楽好きの少女だった内省的な荒井由実の時代が終わり、プロ作曲家である松任谷由実に変わっていったのだと感じます。
これもユーミンの代表作のひとつで、LPには下記カード印刷内袋にピンナップ写真が付属されています。この頃にはニューミュージックを代表するビッグネームとなっていたため、『ひこうき雲』や『MISSLIM』のように出回り数が少ない事はなく、あれほどのプレミアレコード価格にはならないようですが、それでも相当の価格で取引される事が多いようです。
■ユーミン、LPレコードでは荒井由実時代が人気
松任谷由実時代に入るとCDが登場してくるという事情もあるのでしょうが、LPで聴くユーミンは荒井由実時代の人気が高いようです。音楽性も、荒井由実時代は少女が書く私小説のようであったものが、松任谷由実時代になるとブランドのバッグを持ってスポーツカーを乗り回しているような雰囲気になっていくので、まるで別のアーティストのようなのですよね。
ユーミンのLPレコードは、レーベル違いなどがあるために、キャリアのあるレコード店でないと、希少盤であっても安く査定されてしまう可能性があります。もし、ユーミン関連のレコードを譲ろうと思っていらっしゃる方がいましたら、その価値が分かるレコード専門の買い取り業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
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総合評価 | (4.3) |
買取価格 | (4.0) |
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出張買取 | ○ |
宅配買取 | ○ |
店頭買取 | ○ |
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所在地 | 兵庫県神戸市中央区東川崎町7-1-5 |