レコード買取を依頼した時、せっかくレアなレコードでも取り扱い方や保管状態が悪いと買取価格が大幅に下がってしまったり、買取ではなく無料引き取りになってしまう場合があります。

レコードはとてもデリケートなので、CD感覚での取り扱いや保管は危険です。
上手に保管していれば綺麗に保存できて長く聴けるし、もし手放す時にも買取価格が高くなるので、適切な扱いと保管方法でレコードを綺麗に保ちましょう!

レコードを保存する時に注意すべきこと

レコードの敵は高温、湿気、ホコリ

レコード盤の材質は塩化ビニル樹脂なので、高温になる場所で保存しておくと熱で盤面が歪みます
歪むとレコードプレーヤーに置いても上手く再生できなくなってしまいます。

また、湿気が多い場所に置いておくと盤面にカビが生えます。
カビのクリーニングは大変だし、音もノイズだらけになってしまいます。
見た目にもショックが大きいので、湿気には注意しましょう!

レコードは静電気を呼びやすく、ホコリが付きやすいです。
レコードの溝にホコリが入ると再生する時にプチプチとノイズが出てしまうので、レコードプレーヤーの周囲のホコリに注意したり、静電気が溜まらないように注意が必要です。

レコードの取り扱い方

レコードをジャケットから取り出してプレーヤーに置く時は、絶対に盤面に指を触れないように気を付けます。
これは、指紋が付くとその皮脂がカビの原因になるため。
CDも同じように盤面を持たないように注意すると思いますが、レコードの場合はカビを防ぐためにもCD以上に注意しながら持つ必要があります。

・レコードの持ち方

レコードを中のビニールごとジャケットから出したら水平にして、利き手の中指と薬指を盤面中央のラベルに置き、親指でレコード盤の端を支えるようにしてビニールから取り出します。
プレーヤーに置く時は、もう片方の手で逆側の端を支えながらそっと置きましょう。

・レコードにホコリが付いていたら

どんなに気をつけていても、特に古いレコードの場合はホコリが付いてしまいます。
そんな時は、レコード用の静電気防止スプレーを吹きかけて、ベルベット素材の乾式クリーナーという道具でホコリを取り除着ましょう。
クリーナーは必ずレコードの溝に沿って、力を入れずにそっと動かすようにします。

・盤面に指紋が付いてしまったら

もし盤面に指紋を付けてしまった時は、レコード専用のクリーナー液とクロスで拭き取りましょう。
Tシャツなどの柔らかい布でもいいんじゃないの? と思うかもしれませんが、下手な布で拭くと布に付いていたホコリや繊維が付いて逆効果なので、専用クロスを購入した方が確実です。

レコードの保管方法

・必ず縦置きで保管する

レコードを平置きで重ねたり斜めに置いてしまうと、歪みや割れの原因になります。
保管する時は常に垂直に立てて置くようにしましょう。
枚数が多い場合はラックにしっかり詰めて、少ない場合はブックエンドなどでしっかり立つように保管します。

なお、ギッシリとギュウギュウ詰めにしてしまうと湿気が逃げづらくカビの原因になってしまいます。
枚数が多くても1枚分の隙間は空くように心がけましょう。

・窓の近くや押し入れは避ける

窓の近くは冬場に結露しやすく湿気が多いです。
また、直射日光が当たりやすいので、歪みやジャケットの色あせの原因になります。

同じく押し入れも湿気が溜まりやすいので、これらの場所は避けましょう。

まとめ:レコードを買ったらまず揃えるべきグッズ

以上の注意点を踏まえて、レコードを初めて買ったら揃えるべきものをまとめます。

・レコードクリーナー

ホコリを取るための、ベルベット素材のクリーナーです。
聞く前と後にこれを使ってサッと拭き取ると、ホコリが溜まらず綺麗な音質で長く聴き続けることができます。

・レコード用静電気防止スプレー

クリーナーだけではホコリが取り切れない場合が多いので、クリーナーと合わせてレコード用の静電気防止スプレーも使うと良いです。

・レコード洗浄液&クロス

指紋が付いてしまった時など、ホコリ以外の汚れを掃除したい時はこちらを使います。
特に指紋が付いていないように思っても、時間がある時に時々これらで手入れすると良いでしょう。

また、中古レコード専門店で買った中古レコードは綺麗な場合がほとんどですが、専門店以外のリサイクルショップなどで購入した中古レコードは店舗で手入れされていない場合もあるので、そういった場合も家で聴く前にまず洗浄液で手入れしてから保管すると安心です。

・レコードラック

レコードのサイズは縦横315ミリと大きめで、一般的な2〜3段のカラーボックスだと、仕切りをずらしても1段分しか入らない場合が多いです。
持っている枚数が多かったり、これから沢山レコードを集めていく予定があるのであれば、専用のレコードラックを買ってしまった方がスムーズに保管できます。
A4より大きい写真集や美術書なども入れられるので、あると結構便利です!

レコードは音質がとても良く、音に深みがあります。
そんなレコードの音楽を長く楽しむためにも、またもし手放す時に本来の買取価格で買い取ってもらい、綺麗な状態で次世代へ受け継いでいくためにも、レコードは正しい方法での取り扱いと保管を心がけましょう。