ビートルズの設立したアップル・レコードからデビュー。ビートルズに匹敵するキャッチーなポップ・ナンバーを次々に生み出したポップロック・バンドがバッドフィンガーです。映画『マジック・クリスチャン』で使用された「Carry on Till Tomorrow」、バンド自身の演奏でヒットした「デイ・アフター・デイ」のほか、ニルソンが歌って大ヒットした「ウィズアウト・ユー」などもバッドフィンガーの楽曲です。有名曲が多いので、バンド名を知らなくても音楽はどこかで耳にしているかも知れません。
優れたソングライターであるピート・ハムとトム・エヴァンスのふたりを擁し、音楽がビートルズに似ているばかりでなく、実際に楽曲提供やプロデュースなど、ビートルズのメンバーから厚遇されたバンドでもありました。しかしピートの早すぎる死によってバンドは崩壊、悲運のバンドという命運をたどりました。
今回は、バッドフィンガーのレコード・アルバムのうち、名盤レコードの評価を受けるとともに、高額での買い取りが見込めるレコードを紹介させていただきます。
■The Iveys / Maybe Tomorrow (Apple Records, 1969)
バッドフィンガーの前身バンドであるアイヴィーズがリリースした唯一のアルバムです。アイヴィーズはレコードデビュー以前からキンクスのレイ・デイヴィスやビートルズのロードマネージャーであったマル・エヴァンズから評価されており、最終的にはアップル・レコードからデビューする事となりました。残念ながら好セールスには結び付かなかったアルバムでしたが、このアルバムに収録された「Maybe Tomorrow」をはじめとした多くのナンバーはバッドフィンガーのファーストアルバムに流用される事となり、音楽内容自体は高いものでした。
このレコード、発売当時はイタリア・ドイツ・日本でしか発売されず、ようやくUS盤が出たのは1980年になってからでした。プレス数が少なく、今となってはイタリア・ドイツ・日本の1969年盤は高額必至のプレミアレコード盤となっています。
■Badfinger / Magic Christian Music (Apple Records, 1970)
アイヴィーズからバッドフィンガーにバンド名を改めてリリースされた、バッドフィンガーのファーストアルバムです。前述のアイヴィーズ『Maybe Tomorrow』収録曲に加え、新録された曲、ポール・マッカートニーの手による楽曲などを織り交ぜた内容となりました。
こうした変則的な内容になったのは、元々このアルバムがリンゴ・スター主演映画『マジック・クリスチャン』のサウンドトラック盤として構想されたためでした。この映画にはバッドフィンガーの楽曲も使われましたが、映画の主題曲「Come and Get It」はポール・マッカートニー作詞作曲。さらに、映画には別レコード会社が権利を持つ曲も使われたため、まともなサントラ盤としてリリースすることが困難となりました。そこで、バッドフィンガー関連楽曲にアイヴィーズ時代の音楽を収録し、映画の使用楽曲の一部を収録したサントラ盤という側面と、バッドフィンガーのデビューアルバムという側面の2面性を持つことになりました。
一度聴いたら耳から離れなくなるほどのキャッチーさを持つ曲がずらりと並ぶ、ポップロックの名盤と思います。ポール・マッカートニーが一部で制作に加わっているためか、ビートルズに近いテイストも随所に感じられます。ニューロックやサイケが台頭していく60年代後半、ビートルズのようなポップロックやアイドルバンドな音楽は力を失いつつありました。その中で、これだけポップで優れた曲をデビュー作で揃えることが出来たのは、実力があった証しではないでしょうか。ビートルズのファンが辿り着く事もあり、今もアナログレコード盤に高額査定がつくアルバムです。
バッドフィンガーのセカンドアルバムです。映画サントラやポール・マッカートニー楽曲といった話題性から離れたという意味で、純粋にバッドフィンガーの音楽だけで勝負しに来た最初のアルバムレコードとも言えそうです。
■Badfinger / No Dice (Apple Records, 1970)
『マジック・クリスチャン・ミュージック』同様、ポップロックとして優れた楽曲がずらりと並んだ名作で、バンドの力を思い知らされました。爆発的に売れたアルバムではありませんが、「嵐の恋 No matter what」や「ウィズアウト・ユー」など、本作収録の何曲かは数多くのカバーを生み、プロ・ミュージシャンから高い評価を受けているアルバムであることが分かります。このアルバムの楽曲がどれだけ素晴らしいものであったかを物語るエピソードですね。
本作も高額がつきやすいレコードで、US盤、UK盤レコードのみならず、70年発売の日本盤帯つきレコードも高額化しやすい状態です。
■Badfinger / Straight Up (Apple Records, 1971)
バッドフィンガーのサードアルバムで、ジョージ・ハリソンとトッド・ラングレンがプロデュースしています。前2作よりも明らかにヴォーカルや演奏の技術が上がっており、バンドサウンドを前面に出しながらもポップさを保つ「パワーポップ」として優れた1枚になっています。本作収録の「Day after day」をバンドの最高傑作にあげる人もおり、やはり有名ミュージシャンにカバーされる曲が多く含まれている名作です。
これも中古盤では高額がつきやすい1枚です。ただし、世界的にも高額がつきやすいためかブートレグレコードも出回っており、購入時には注意が必要です。
■楽曲の良さが高額化の最大の理由か
ビートルズの弟分という強いプロモーションを受けたバンドですので、一定数は聴き継がれてきたバンドだとは思いますが、しかしレコードの高額化はレコードのプレス数に対し音楽の評価が上回ったためではないでしょうか。今後も、パワーポップのルーツのひとつ、あるいはビートルズのポップ面を引き継ぎ越えていったバンドとして、ロックやポップスを聴き進めたリスナーがどこかで出会い、そして魅了される音楽として聴き継がれていくのではないでしょうか。
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