シンセサイザーやデジタルドラム、そしてヴォコーダーといったテクノ系のサウンドで1978年にレコードデビュー、翌79年に発表した曲「テクノポリス」や「ライディーン」が爆発的な評価を得て一世を風靡したバンドがイエロー・マジック・オーケストラ(以下YMO)です。いまだに日本のテクノ・ポップの代表的な存在であり、また戦後の日本のロック/ポップス系のグループとして世界でもっともよく知られる事になったグループのひとつでもあります。私はリアルタイムでYMO体験をしていた世代ですが、コントグループとのスネークマンショーとの絡みもあって、音楽を超えて一時代の文化を築いた存在という印象すらあります。爆発的な流行もあって、さまざまな活躍をするメンバーの坂本龍一さんや細野晴臣さんの印象がYMOである人も少なくないのではないでしょうか。
今回は、そんなYMOのアルバム・レコードのうち、名盤であるとともに高額買い取りが見込めるレコードをご紹介させていただきます。
■イエロー・マジック・オーケストラ (アルファ/A&M、1978)
YMO のデビューアルバムです。レーベルはアルファレコードで、サーカス、カシオペア、シーナ&ロケッツなど、ニューミュージックやニューウェイヴといった新しいポップ・ミュージックを発信できる能力のあるレーベルでした。インスト音楽であり、かつ日本では洋楽を聴く人以外にはまったく知られていなかったテクノを扱ったYMOが、当時の日本のチャート音楽界にデビューできたのは、アルファというレーベルの存在も大きかったでしょう。
アルバムは、当時社会現象となるまでに流行していたゲームセンターのテレビゲームの音から始まり、次第にデジタルサウンドを纏ったテクノ・ポップへと繋がっていきます。音楽だけにとどまらないこうした境界侵犯的な作り方が、YMO をヒットしたバンドというだけでない、70年代末~80年代初頭の独特の若者文化を表象する音楽へとなっていったのかも知れません。
YMO のレコードは発売元を変えていったため、赤いレーベルに曲がった数字が書かれているもの、ALFA 表記のものなど、レーベル面に色々なヴァリエーションがあります。また、このアルバムは世界発売され、内容が日本盤レコードとすこし異なります。海外盤レコードもレーベルに色々なヴァリエーションがあります。
■ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー (アルファ/1979)
YMO の大ブレイクに繋がったのがこのセカンドアルバムで、「テクノポリス」も「ライディーン」このアルバムに収録されています。
様々なバンドを経て日本のポップスのクリエイターとしてプロ活動している細野晴臣や、スタジオミュージシャンとして生計を立てていた坂本龍一が参加したグループであったYMO は、当初は短期の企画バンドだったのではないかと思います。徹底して良い音楽を作る事にこだわるのではなく、限られた時間と予算でコンセプトに合った音楽をそつなく作っているようで、デビューアルバムはその安価な面が音に出ている面も感じましたが、このセカンドアルバムでは制限内でのテクノ・ポップの仕上げ方が板についてきているように感じます。YMO のパブリックイメージと言えば、このアルバム・レコードではないでしょうか。
■増殖 (アルファ/1980)
80年前後の若者文化のひとつに、ラジオ番組をあげることが出来ます。ラジカセが普及し、ラジオであれば学生が個人で楽しむことが出来るようになった時代でした。「オールナイトニッポン」を代表として、若者向けのラジオ番組では音楽や笑いが人気を集めていました。『増殖』は12インチではなく10インチ盤で、YMO による音楽と、コントグループのスネークマンショーによるコントによって構成された、ラジオ番組のような作りでした。
「ここは警察じゃないよ」「林家万平」といったスネークマンショーのコントは爆笑もの。タイトルを聞いただけでも、このコントで笑った事のある方は内容を思い出せるのではないでしょうか。もし、クラウス・シュルツェなどのジャーマン・シンセと自分の音楽をコラボレーションさせていたなら聴こえ方はまったく変わっていたでしょうが、こうしたラジオ番組的なコントと組み合わせたことで、YMO は当時の若者の新しい文化という記号へとなっていったのではないかと思います。
■さらに評価の高まるYMOのアナログ盤
2018年から、「YMO結成40周年記念再発プロジェクト」として、YMO のアルバムがアナログレコードで再発されました。限定生産で価格も安いものではなく(4000円あたりから1万円近いものまで)、かつて日本で絶大な人気を誇ったYMOのレコードの人気が、また上がってきています。今回は、当時は比較的人気が高かったアルバムアルバムを取り上げましたが、『増殖』以降の『BGM』『テクノデリック』といったアルバムは、企画アルバムという枠を超え、音楽的な完成度の高いものとなりましたが、当時はそこまでのヒットとならなかっただけに出回り数が多いとは言えず、今後はさらに高騰化していくかも知れません。
もし、そんなYMO のレコードを譲ろうと思っていらっしゃる方がいましたら、その価値が分かるレコード専門の買い取り業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
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出張地域 | 大阪/兵庫/京都/滋賀/和歌山/奈良/三重/香川/徳島/愛媛/高知/鳥取/岡山/一部広島/一部島根/福井/石川 |
■店舗情報
店名 | 音機館レコード&オーディオ |
電話番号 | 06-6447-6959 |
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所在地 | 大阪府大阪市西区 京町堀2-13-1 ギャラリー京町堀ビル611 |
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出張買取 | CDなら500枚、LPなら1,000枚が目安 |
宅配買取 | ○ |
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買取ジャンル | ジャズ、クラシック、ロック、各ジャンル専門スタッフが常駐 |
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総合評価 | (4.3) |
買取価格 | (4.0) |
スピード | (4.5) |
サービス充実度 | (4.4) |
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出張買取 | ○ |
宅配買取 | ○ |
店頭買取 | ○ |
買取ジャンル | オールジャンル |
買取品目 | レコード、レーザーディスク、CD、DVD、カセット、オーディオ、映像機材etc、スタッフは多そうだが各ジャンルの専門スタッフがいるかは不明。 |
出張地域 | 兵庫/大阪/京都 |
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所在地 | 兵庫県神戸市中央区東川崎町7-1-5 |