1969年に開催されたロック史上最大のフェスティバル「ウッドストック・フェスティバル」で最高のパフォーマンスをしたバンドを訊かれたら、僕ならスライ&ザ・ファミリー・ストーンとサンタナのふたつを挙げます。そのぐらい、このふたつのバンドの熱狂ぶりは群を抜いていました。そして驚く事に、錚々たる有名バンドを喰ったラテン・ロックの雄サンタナは、その時まだレコードデビューしたばかりでした。まさに伝説の始まりだったのですね。
サンタナは、ギタリストのカルロス・サンタナを中心としたラテン・ロック・バンドです。ラテン・パーカッション・セクション、オルガンを含むギター・インスト・ロック、生半可なプログレッシヴ・ロック・バンドではかなわないほどに手のこんだ楽曲様式、そして途中からはフュージョンやラテン音楽などの要素も吸収し、熱気あふれる壮大なロックを演奏しました。今回は、ラテン・ロックを代表するバンド・サンタナのアルバムのうち、重要作であるとともに高額での買い取りが見込めるレコードをご紹介させていただきます。
■Santana (1969)
サンタナのデビューアルバムです。ウッドストック・フェスティバルと同じタイミングとなる1969年8月に発表されました。そして、ウッドストックで観客を熱狂させた「Soul Sacrifice」収録とあって、レコードデビュー作にしてサンタナは一気にスターダムへと駆け上りました。コンガやティンバレスを含むラテン・パーカッション・セクションが生み出す強烈なグルーヴに、太くうねるベース、グレッグ・ローリーのオルガン、そして激しくインプロヴィゼーションするサンタナのギターと、デビュー作にしてこれまでのロックにない異次元のサウンドと熱気を生み出しています。
長い活動歴を持つバンドですので、時代ごとに多少の変化をしていきましたが、もっとも粗野でロック的な演奏を聴くなら、このアルバムかウッドストックのライブ音源でしょう。LPレコードは今も再プレスが行われるほどの人気です。ジャケット裏面のアーティスト写真のカラー/モノ、ラベルのColumbia/CBSなどに違いなどがあります。
■Abraxas (1970)
邦題は『天の守護神』、人気曲「ブラック・マジック・ウーマン」収録のセカンド・アルバムです。デビュー作の荒ぶる雰囲気が薄れたかわりに音楽の完成度が上がり、同じコーラスを繰り返すアメリカン・ソングフォーム形式を離れた大作への思考が現れ始めています。この傾向は以降しばらくのサンタナのアルバムの特徴となっていきます。それを象徴するのが「Incident At Neshabur」で、強烈なリズムセクションにオルガンのジャズ的なテンション・コード、そしてギターソロになだれ込んだところで転調するなど、プログレッシヴ・ロック顔負けの展開を見せます。
このアルバムをサンタナの代表作に挙げる人もいるほどです。見開きジャケットとなったサイケデリックなアートワークの素晴らしさが、今もレコードが人気である理由のひとつかも知れませんね。なお、翌71年リリースとなったサードアルバム『Santana』も、このアルバムと同傾向の素晴らしいアルバムです。
■Caravanserai (1972)
1972年発表の第4作『キャラバンサライ』、サンタナが大好きな私ですが、その中でもサンタナの代表作と確信しているのがこのアルバムです。サンタナどころか、ロック全体で見ても十指に入る大名盤ではないでしょうか。フュージョン色が強まり、大作志向もさらに増して、ここまで来ると壮大な組曲のようです。それでいて、ラテン音楽やロックが持っている強烈なグルーヴは失わず、これに似た音楽は他にないのではないかと感じるほどのオリジナリティです。
すべてのバージョンがそうであるかは分かりませんが、オリジナルおよび一部のバージョンのLPレコードのジャケットはメタル加工され、夜の砂漠が幻想的に輝くその美しさは目にしないと伝わりにくいかもしれません。このアルバムも見開きジャケット仕様で、ジャケット・アートを含めてアルバムだと考えれば、サンタナの初期アルバムはすべてレコードで入手したいものですね。
■Moonflower (1977)
70年『天の守護神』から72年『キャラバンサライ』まで、3作続けて対策を作り上げたサンタナは、73年から音楽のバランスを崩したように感じます。激しい音を出していたハモンドオルガンがシンセサイザーに入れ替わり、フュージョン色の加速は音楽をマイルドにしてしまう負の側面も同時に抱え、ティト・プエンテなどのラテン音楽への傾斜は、オリジナリティあふれる音楽を作り出し続けたサンタナをカバーバンドに引き戻したように感じられました。しかし、ライブではサンタナの素晴らしさは生き続けました。
73年以降のサンタナのアルバムで推薦したいのが、77年発表の2枚組アルバム『ムーン・フラワー』です。ライブ音源とスタジオ録音を組み合わせて作られており、ライブでは「ブラック・マジック・ウーマン」や「哀愁のヨーロッパ」という名曲も演奏されています。ウッドストック出演時とはまったく違う熱気を持った、素晴らしい演奏を聴くことが出来ます。
■素晴らしいジャケット込みで、今もLPが人気のサンタナのアルバム群
音楽だけでもロック史に残る驚異の音楽を連発したサンタナですが、サンタナのアルバムの素晴らしさはジャケットワークも込みではないでしょうか。特に初期作品は、そのほとんどが見開きジャケットで、すべてに手の込んだアートワークが施されているだけに、いまだになかなかの価格で取引され続けています。
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