■70年代アメリカン・ハードロックの代表格は、ジャケット・アートの見事さもあって、今もLPレコードが人気!

 60年代後半から始まった創成期のハードロック・シーンは、レッド・ツェッペリンやディープ・パープルといったイギリス勢を中心に形成されていきましたが、グランド・ファンク・レイルロードとマウンテンという2つのバンドの出現によって、アメリカ勢が巻き返す事となりました。70年代初頭のアメリカン・ハードロックは、このふたつのバンドを中心に展開したといっても過言ではないでしょう。

 マウンテンの音楽は、アメリカならではの豪放で厚いサウンドのハードロックというだけでなく、中心メンバーであるギター/ヴォーカルのレスリー・ウェストが演奏するカントリー・ミュージックを背景にした繊細なアルペジオ演奏や、もう一人の中心メンバーであるベース/キーボードのフェリクス・パパラルディの持つクラシカルな劇的構成や緻密なアレンジを施した楽曲など、完成度の高い音楽を聴かせるものでした。

 そんなマウンテンのアルバムですが、独特のジャケット・アートがLPサイズである方がより見事であるため、今もLPレコードの人気があるアイテムとなっています。

 今回は、70年代アメリカン・ハードロックの雄の一方であるマウンテンのアルバムで高額査定されやすいレコードを、その音楽性と合わせてご紹介させていただこうと思います!

■Climbing! 勝利への登攀

 中心メンバーのレスリー・ウェストは1969年に『Mountain マウンテン』というアルバムをリリースしており、そこで演奏されているナンバーをマウンテンも演奏しているのですが、そのアルバムはあくまでレスリー・ウェストのアルバムです。というわけで、バンドの実質的なデビュー・アルバムが70年発表の本作で、マウンテンの代表曲「ミシシッピ・クイーン」がこのアルバムに収録されている事もあり、日本ではこのアルバムが最も多く聴かれたのではないでしょうか。

 レスリー・ウェストの分厚くも抜けのあるヴォーカルが圧巻。ギターはうまく、ベースにキーボードにプロデュースと八面六臂の活躍を見せるフェリックス・パパラルディの活躍も素晴らしく、しかも曲もハードロックだけに偏ることなくバラエティに富んでおり、しかも名曲揃いです。

これほどの名盤でありながら、ウインドフォールというフェリックス・パパラルディらが作った個人レーベルからのリリースだったためか、LP時代は日本での流通がなかなかおぼつかなく、ツェッペリンなどに比べると入手の難しいレコードでした。需要に対して出回り数の少ないことが、このレコードが今も高額で取引されている理由のひとつではないかと思います。

■Nantucket Sleighride  ナンタケット・スレイライド

 1971年発表、マウンテンのセカンド・アルバムです。数だけ見るとマウンテンは数多くのアルバムを発表していますが、マウンテンは1972年に一度解散しているため、最初の解散までのマウンテンがスタジオでフル録音した作品は、ファーストとセカンドの2枚だけです。ちなみに本作、アメリカでは『Climbing!』以上のセールスを記録し、USゴールドディスクを獲得しています。

 プレスリー以降の英米のロックやポップスは、同じコーラスを何回も循環するアメリカン・ソングフォーム形式という楽曲様式を取るものがほとんどです。しかしこのアルバム収録の「Nantucket Sleighride」は劇的構成を取っており、ミシガン大で音楽を専攻したパパラルディの音楽の才能が存分に生かされました。音楽性の高さで言えば、このアルバムがマウンテンの最高傑作という事になるのではないでしょうか。

 その人気や音楽内容の素晴らしさから人気のあるレコードながら、日本での流通が需要ほどには多くなく、日本盤、US盤レコードともに年々取引金額が上がってきている作品です。

 ファースト、セカンドと立て続けに素晴らしい作品を残しながら、ウェストとパパラルディの音楽性の違いから、72年にマウンテンは一度解散します。ウェストはクリームにいたジャック・ブルースらとともに新バンド「West, Bruce & Laing」を結成するものの、来日公演決定後にジャック・ブルースの脱退で窮地に追い込まれます。そこで急遽マウンテンを再結成、日本公演の穴を開けない措置が取られました。なんとも資本主義的な理由での再結成ですが、こうして実現した1973年の日本公演を収録したのが、この2枚組ライブ・アルバム『Twin Peaks』です。

■Twin Peaks  異邦の薫り

 このアルバムは、音楽雑誌で最低評価を下された事もあるほどに賛否両論を呼んだアルバムでもありますが、実力者揃いのマウンテンの音楽は、ライブの方が圧倒的に素晴らしいと私は思っています。伝説のウッドストック・フェスティバルでも、なぜか映画には収録されませんでしたが、実際に聴衆を一番熱狂させたのはマウンテンだったという証言も残っているほどです。このアルバムに収録されている「BLOOD OF THE SUN」も「MISSISSIPPI QUEEN」も、公式にリリースされたマウンテンの音源でのベストテイクではないでしょうか。

 そして、マウンテンと言えばこの独特な絵を配したジャケット・アートですが、この絵を描いているのはフェリックス・パパラルディの奥さんだったゲイル・コリンズです。マウンテンのジャケットは見事な作品が多いですが、2枚組で見開きジャケットの本作は開いた状態で1枚の絵になるようになっています。LPでないとこのデザインの素晴らしさはなかなか実感できないのではないかと思います。

 ちなみに、フェリックス・パパラルディは、1983年にゲイル・コリンズに銃で撃たれてこの世を去りました。これで、ウェスト/パパラルディ体制のマウンテンが再度結成される可能性はなくなってしまいました。

■日本での出回り数の少なさが高額化につながっている?!

 マウンテンの場合はジャケット・アートの美しさもあって、やはりレコードでのコレクションを目指す人がいなくなることは今後もないように思います。また、これだけのビッグネームでありながら個人レーベルでのリリースだったこともあって、出回り数が決して多いものでない事が、マウンテンのLPが今でも一定の価格で取引され続けている事にもつながっているように思います。もし、マウンテンのレコードを他の方に譲ろうとお考えのようでしたら、一度レコード買い取り業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、良い値段がつくかもしれませんよ!

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