1973年の結成以来、半世紀近く活躍し続けているバンド、THE  ALFEE。
代表曲の『星空のディスタンス』を始めロックバンドとしてのイメージが強いですが、実はその音楽性は多岐に渡り、特にレコードで出ていた時代の楽曲のジャンルは様々です。

今回は、THE  ALFEEのレコードの中でも、レコード店で高価買取・販売されているレア盤をご紹介したいと思います!

※中古販売価格はあくまで参考価格です。

『DNA Communication』(1989年)

THE ALFEE 13枚目のオリジナルアルバム。
こちらはALFEEのレコードの中では比較的新しめですが、これがレコードで発売された最後のアルバムで、以降はCDのみとなります。

既にかなりCDに移行し始めていた時期に発売したアルバムなので、レコードの生産数が少ないアルバムです。
そのため中古市場で見ることは少なく、THE  ALFEEのレコードの中では比較的高値で買取されるアルバムです。

収録時間もALFEEのアルバムの中では最長となっており、アルバムでありながら2枚組レコードとなっているのも高値の理由のひとつです。

中古での販売価格は4000円前後となっています。

『夏しぐれ』(1974年)

ALFIE名義で発売された、THE ALFEEのファーストシングルです。
A面の「夏しぐれ」、B面の「危険なリンゴ」は共にゴールデンコンビと称される筒美京平・松本隆の最初期の作品。

実はTHE ALFEEは結成当時4人組で、ジャケット写真が4人であることや、現在は常にサングラスをかけている桜井賢さんが素顔で写っていることなどから、レア度が高く高値で買取されています。

中古での販売価格は、シングル盤でありながら6000円を超えることが殆どです。

『青春の記憶』(1974年)

シングル『夏しぐれ』と同じくALFIE名義で発売されたファーストアルバムで、4人組時代唯一のオリジナルアルバムです。
後にCDで再発売された他、レコードとしても同楽曲を収録し『GREENHORN』と改題して再発売されていますが、『青春の記憶』としてのアナログ盤は非常に希少価値が高く、高額買取されています。

中古での販売価格は2万円前後。
ネットでもほとんど見ることは無いので、見つけた場合は迷わず購入することをオススメします。

『スターズ☆オン23』(1981年)

THE ALFEEが「BE∀T BOYS」名義で出した、吉田拓郎の楽曲をモノマネしながら歌ったメドレーのシングル盤。
坂崎さんの吉田拓郎モノマネは絶品で、非常にクオリティが高くそっくりです。
後にBE∀T BOYS名義でいくつかオリジナル楽曲も出しますが、一番最初に出されたこちらのシングルはかなり希少で、高額買取が期待できます。

『スターズ☆オン23』は『ショック!!TAKUO23』と改題して1988年にも再発売されていますが、『スターズ☆オン』の方がより希少です。
どちらのシングル盤も出回っていることは非常に少なく、1万円前後で販売されることが多いですが、時折1000円以下で販売されているケースも目にします。

『愛こんにちは』(1972年)

THE ALFEEの高見沢俊彦さんが加入前、坂崎幸之助さんと桜井賢さんが高校生時代に組んでいたアマチュアバンド「コンフィデンス」の名義で発売されたアルバム。
フォークシンガー・小室等さんのプロデュースによって手掛けられた、同名映画のサウンドトラックです。
こちらは前述の3枚とは段違いに希少で、ネットオークションでは過去に15万円で落札されたものも。
出品されていること自体がほぼ無いので、見つけた場合は即決したいところですが、即決できないお値段の場合がほとんどです……。

収録曲の「愛よこんにちは」は桜井賢さん、「昼下がりの夢」は坂崎幸之助さんがリードボーカル。
高校時代のお二人の歌声を聴くことができる、非常に貴重な一枚です。

『府中捕物控』(1975年)

ALFIE名義でリリース予定だった最後のシングルです。
予定「だった」というのも、こちらは三億円事件を題材にした歌詞が発売日前日に問題視され、突然販売中止になってしまったのです。
「幻の名盤」とはよく聞きますが、これぞ正に幻のレコードです。

ラベル付きの見本盤ですら極めて稀ですが、過去に一度ネットオークションに出品された形跡のあるレギュラー盤は、何と32万6000円で落札されていました。
音源自体は後にCD化されたファーストアルバム『青春の記憶+2』のボーナストラックとして聴くことができますが、レコードを手にすることは出来ないに等しい、相当な希少盤となっています。

まとめ:THE ALFEEにも希少盤は存在する!

THE ALFEEのレコードは、1983・84年の『メリーアン』『星空のディスタンス』大ヒットによって当時購入した人が非常に多く、中古市場にもかなり出回っているため、基本的に高額買取はされづらいのですが、その中でも希少盤はこれだけ存在しています。

ALFEEファン・通称「アル中」の皆さんも、希少レコード愛好家の皆さんも、中古レコード店を訪れた際は是非探してみてください。