私はジャズもクラシックも民族音楽レコードも好きです。その中で、ロックのライブは、他の音楽ではなかなか経験できない特別なものと感じて好きなのですよね。個人的な話になりますが、自分がこれまで聴いてきたロックのアルバム・レコードで、気分が爽快になる熱いライブ盤レコード・ベスト4をあげると、グランド・ファンク・レイルロード『Caught in the Act』、フォガット『Live』、ZZトップ『Fandango!』、そしてザ・フーの『Live At Leeds』になりそうです。気分が晴れない時にこれらを聴くと、あっという間に爽快になる優れものなのです。

ザ・フーは60年代前半にイギリスでデビューしたブリティッシュ・ビート・バンドです。スティーヴ・マリオット擁するスモール・フェイセズとともにモッズから高く支持され、のちにはイギリス3大ロック・バンドと呼ばれるようになりました。ほとんどひとりでバンドのアンサンブルを支えるピート・タウンゼントのギター、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのミッチ・ミッチェルと同等の手数の多い激しいドラミングで知られるキース・ムーンなど、名プレイヤーを擁したバンドでもあり、ライブでの熱狂的な演奏は、雰囲気だけでないメンバーたちの実力に裏打ちされたものでした。

今回は、ザ・フーのアルバムレコードの中で、名盤の評価を受けるとともに、高額での買い取りが見込めるレコードを紹介させていただきます。

■My Generation (Brunswick, 1965)

ザ・フーのデビュー・アルバムです。内容の素晴らしさだけでなく、数奇な運命をたどり、プレミア化したアルバムでもあります。

モッズとは、50年代から60年代にかけてイギリスの若者の間で流行したファッションやライフスタイル、そしてそのスタイルを取った人たちの事です。多くのヘッドライトをつけたスクーター、3つボタンのスーツ、髪をおろしたモッズヘアーなど、表面的な特徴は色々ありますが、それらの背景にはモッズ的と言えそうなある美感を持っていたとは言えそうです。その彼らが愛好した音楽の代表格がスモール・フェイセズやザ・フーで、それだけヒップな音楽だったのでしょう。

そのモッズ的な美感が音として最もあらわれているアルバムは、これではないでしょうか。「Out in the Street」「My Generation」といったナンバーの持つビート感は、同時代のビートルズやローリング・ストーンズでは感じられない強烈なもので、ガレージ・ロック的な荒っぽい格好良さすら感じます。個人的にはザ・フーのスタジオ録音アルバムではこれがベストと思っています。

本盤の英国オリジナル盤のリリース元はブランズウィック・レコード、由緒あるレーベルです。しかし1967年にレーベルが閉鎖、このあおりを受けてデビュー盤は幻のレコードとなり、長らくカタログから消えました。ブランズウィック盤の流通は2年ほどだったため、現在では高額で取引されています。なお、80年にイギリスでリイシューされたヴァージン盤は、細部までオリジナルに近づけた好リイシューでしたが、あまりプレミア・レコード化していないようです。

一方、ドイツ、フランス、アメリカはデッカがディストリビュートしました。ブランズウィック盤とデッカ盤の簡単な見分け方は、ジャケット右上にレイアウトされているレーベル表記を見る事です。

そして、当時の日本盤(テイチクよりリリース)はオリジナル盤と違って、モッズ的なセンスあふれる女性をあしらったジャケットになっており、別の意味でプレミア化しています。なお、テイチク盤は収録曲も違います。

■Tommy (Track Record, 1969)

モッズ御用達のビート・バンドとはまったく違う顔を見せた、ザ・フー最大の意欲作です。ロックとオペラを融合させた内容で、バンドどころか、ロックの歴史に一石を投じる事にもなりました。父が行った殺人を目撃した少年トミーを中心とした物語で、2枚組のアルバム・レコードを通して物語が展開していきます。

ザ・フーは色々と変遷を見せたバンドですが、このアルバムを代表作とする人も多く、ローリング・ストーン紙での評価も高い1枚です。ザ・フーはこれ以降、アルバムではスタジオ・ワークを駆使した作品を残すようになっていきました。

■Live At Leeds (Track Record, 1970)

ザ・フーのステージの熱さや凄まじさは有名で、それは音楽以上のところにまで及んでいました。67年モンタレー・ポップ・フェスティバルでジミ・ヘンドリックスがギターを燃やしたパフォーマンスは有名ですが、あれは直前に出演したザ・フーがギターアンプや楽器を破壊するなどの衝撃的なパフォーマンスを行ったためだったという逸話があるほどです。

ザ・フー最初のライヴ・アルバムであるこのレコードは、そのライブ・パフォーマンスの熱気が音楽のうえで強く伝わってくる素晴らしいアルバムでした。「Young Man Blues」「Substitute」「My Generation」「Magic Bus」といった彼らの代表曲がずらりと並び、しかもその演奏の疾走感はスタジオ録音をはるかに凌駕するものでした。

アナログ盤はざら紙を使用した見開きジャケットの特殊装丁で、表紙のスタンプの色違いなど、色々なバージョンがあります。挿入物も多く、US盤もUK盤もオリジナルの完品となると高額レコードとなっています。

■楽曲や演奏の素晴らしさに反比例したレア度の高さがプレミア化の一因?

ロックオペラとして一世を風靡したアルバム『Tommy』が発表される前までのザ・フーが残したアルバムは、『My Generation』『A Quick One』『The Who Sell Out』の3枚です。さらに、デビュー作の不幸は前述したとおりです。ビートルズをはじめとした60年代のイギリスのバンドは、アルバムにシングル曲を収録しない事が多く、ザ・フーも例外ではありませんでした。しかもザ・フーはシングル曲に名曲が多かった事もあり、特に日本ではある時期まで『Tommy』以前はベスト盤で聴かれる事が多い状態でした。これも、初期ザ・フーの日本でのレコードの出回り数の少なさの一因になったのかも知れませんね。

60年代のザ・フーのアルバムは、複雑な経緯を持った盤が多数存在するため、どのような盤であるかを判断する事が難しいです。もし、ザ・フーのレコードを譲ろうと思っていらっしゃる方がいましたら、その価値が分かる専門の買い取り業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

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買取価格 (5.0)
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買取ジャンル ジャズ、レア盤歌謡曲・ポップス、ロック、アニメ、特撮ヒーロー系、各ジャンル専門スタッフが常駐(ヘヴィメタル、ハードコアパンクの知識豊富なスタッフも在籍している)
買取品目 レコード、CD、DVD、カセットテープ、オーディオ、音楽書籍&記念品etc
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店名 音機館レコード&オーディオ
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宅配買取
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買取ジャンル ジャズ、クラシック、ロック、各ジャンル専門スタッフが常駐
買取品目 レコード、CD、DVD、音楽書籍etc
出張地域 関西全域、関東全域、他地域は要相談

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店名 ディスクユニオン大阪クラシック館
電話番号 0120-946-351(携帯電話からは 06-6809-3281)
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総合評価 (4.3)
買取価格 (4.0)
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■買取情報

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買取ジャンル オールジャンル
買取品目 レコード、レーザーディスク、CD、DVD、カセット、オーディオ、映像機材etc、スタッフは多そうだが各ジャンルの専門スタッフがいるかは不明。
出張地域 兵庫/大阪/京都

■店舗情報

店名 宅音便
電話番号 0120-360-760
営業時間 月~金:10:00~18:00 土・日:10:00~17:00
所在地 兵庫県神戸市中央区東川崎町7-1-5