CDが登場してしばらくした頃に、プロのレコーディング・エンジニアさんに、レコードとCDのどちらの音が良いのかを質問をしたことがあります。答えは単純で、「良し悪しは好みの問題として、個人的にはアナログ録音時代のものはアナログ盤で聴きたいし、デジタル録音時代のものはCDで聴きたい」というものでした。なんだか腑に落ちた気持ちになりました。

クラシックでもジャズでも、私にはレコードで聴きたいものと、デジタルのメディアで聴きたいものの境界がはっきりあります。ロックもそうで、ハードロックを例にとると、ヴァン・ヘイレンやイングウェイ・マルムスティーンあたりの「メタル」と呼ばれるようになった時代まで来るとデジタルのメディアで聴きたいと感じますが、レッド・ツェッペリン、マウンテン、ディープ・パープルなど最盛期のハードロックはアナログ・レコード盤で聴きたいのですよね。そして、レッド・ツェッペリンもディープ・パープルも、1973年まではレコードの音で聴きたいと思ってしまいます。

今回は、LPレコードの良さを感じるディープ・パープルの名盤6枚を紹介させていただこうと思います。

■Shades of Deep Purple ハッシュ

ディープ・パープルのデビュー・アルバム、1968年発表です。アート・ロックに近い音楽を演奏しているのですが、当時のロック・バンドの中で格段に演奏技術が高く、どの曲にもしっかりとしたアレンジが施され、デビュー作にして素晴らしく完成度の高い音楽を聴くことが出来ます。

ディープ・パープルがハードロック・バンドの代名詞として知られるようになった今では、この時期は例外的な時期と見做されることもありますが、実際にはハードロック期を上回るアレンジの完成度と演奏で、個人的なディープ・パープルの最高傑作はこのアルバムです。聴いたことのない方は、ぜひ聴いてみてくださいね。

独特のプレート・エコーなど、アナログ録音ならではの温かい音が素晴らしく、ぜひレコードで聴きたい音楽ではないでしょうか。また、レコードではいくつかのアルバムジャケットで発表されているのも、コレクター心をくすぐられるところです。

■The Book of Taliesyn 詩人タリエシンの世界

デビュー・アルバムと同じ68年に発表されたセカンド・アルバムです。短期間で制作されたためか、ミックスがファーストアルバムほどにはしっかりしていませんが、コンセプト・アルバムのように仕上げてあるアルバム構成も見事なら、非常に凝った曲やインストゥルメンタル曲といった各楽曲のバラエティの豊かさも見事です。特に、ニール・ダイヤモンドの「ケンタッキー・ウーマン」をここまでドライヴする音楽に変貌させた点は、バンドのレベルの高さあってのものではないでしょうか。

十字軍よりもはるかに古い中世ヨーロッパを感じさせるデザインをした見開きジャケットですので、これは大きなジャケットのLPレコード盤で持っていたいアルバムではないでしょうか。

■Concerto for Group and Orchestra ディープ・パープル・アンド・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ

1969年発表のライブ・アルバムで、なんとロック・バンドとクラシック・オーケストラの協奏曲です。ライブ・コンサートでのロック・バンドとクラシック・オーケストラの共演は歴史上初で、まずは共演すること自体に大きな意味があったものと思われます。

素晴らしいのは、ディープ・パープルのオルガン奏者であったジョン・ロードが作曲を行ったことです。クラシック側がしつらえた音楽の上でロック・ミュージシャンが演奏する例は多くありますが、ロック側のミュージシャンがクラシック側をディレクションしたことは、ディープ・パープルの音楽能力の高さの証ではないでしょうか。

■Deep Purple in Rock ディープ・パープル・イン・ロック

1970年発表、このアルバムからディープ・パープルは明確にハードロック路線を打ち出していきます。見事なアレンジを施したこれまでのアンサンブル志向から、ギターやオルガンの攻撃的な演奏を聴かせる演奏志向への変化を聴くことが出来ます。それでいて、A面3曲目「チャイルド・イン・タイム」ではアメリカン・ソングフォームではない劇的な楽曲様式を採用するなど、従来の音楽性の高さも残しています。

レコード盤では攻撃的ながらも豊かな太い音で収録されていた本作ですが、CDで発売されたアニバーサリー・エディションでは音がソリッドになり、1曲目「スピード・キング」の前に凄まじいインプロヴィゼーションが追加されています。聴き比べてみると面白いかも知れませんね。

■Made in Japan ライヴ・イン・ジャパン

ディープ・パープルが初来日した1972年の公演のライブ録音で、同年に発表されたアルバム『マシン・ヘッド』のナンバーを多く収録しています。1曲目に収録された「ハイウェイスター」での演奏は、スタジオ録音されたものとは比較にならない白熱の演奏で、続く「チャイルド・イン・タイム」も同じです。ここまで凄い演奏が続くと、『マシン・ヘッド』がこのライブのためのリハーサルであったように思えるほどです。

日本では『ライヴ・イン・ジャパン』というタイトルに変更して発表され、CD時代になってからは1972年来日時の3公演の演奏を全て収めたものが発表されるなど、今もロック伝説のライブとして聴き継がれています。

■Burn 紫の炎

1974年発表のアルバムです。アルバムタイトル曲「BURN」は、ハードロックを代表する曲のひとつで、白熱の演奏を聴かせるドラムが素晴らしいです。しかしこのアルバムはハードロックというよりも、ヘヴィーメタルの嚆矢のようでもあり、それだけに一度はデジタルメディアで聴いてみたい音とも感じます。LPは意外と太い音で収録されていましたので、これも聴き比べると面白いかも知れませんね。

レコード、CD、ダウンロードと時代は流れ、今はストリーミングの時代に突入しています。しかし不思議なことに、CDの時代よりもなおLPレコード時代の音楽はLPで聴きたいと感じるようになってきました。実際のところ、ここ10年ほどは世界でもアナログ盤が復権している状態で、LPの需要は今も高いままです。もしレコードが不要になった方は、ぜひ買取業者にご相談ください。

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