70年代に起きたクロスオーヴァー/フュージョンの大ブームの中、笠井紀美子という女性シンガーが活躍しました。リアルタイムで彼女を知っている人にとっては、ハービー・ハンコックと共演してしまうほどの本格派クロスオーヴァーのヴォーカリストという印象が強いのではないでしょうか。しかし実は、ブレイク以前の純ジャズ時代もまた素晴らしい歌を聴かせたシンガーでした。メジャー移籍前の純ジャズ時代のレコードの中には入手困難なものもあり、プレミア化して伝説の1枚となっていったものもあります。

今回は、そんな笠井紀美子のアルバムの中で、名盤の評価を受けるとともに、高額での買い取りが見込めるレコードを紹介させていただきます。

■笠井紀美子 / ジャスト・フレンズ (London, 1970)

1970年発表、笠井紀美子のデビュー・アルバム、ライブ盤です。発表当時はそこまで高く評価されたわけでも、高いセールスを記録したわけでもありませんでしたが、徐々に評価をあげ、幻の名盤という位置に登りつめたアルバムです。

「Bewitched」や「Just Friends」などの有名曲で固めたジャズ・スタンダード・ナンバー集で、大野雄二のピアノ・トリオをバックに歌っています。驚くのはその表現豊かな歌唱力とアンニュイな魅力あふれる声質で、その素晴らしさに息を呑みます。歌唱だけで判断するならば、これこそ笠井紀美子の最高傑作ではないでしょうか。

また、大野雄二トリオの演奏も、笠井紀美子が後年に共演する事になったアメリカの大物ミュージシャンたちの演奏よりも優れていると言って過言ではない名演です。この大野雄二による演奏が、後年になって本作を幻の名盤へと引き上げた理由のひとつとなったのではないでしょうか。

大野雄二と言えば、後年に松田優作の主演映画などで徐々に劇伴作曲家として名をあげていった作編曲家アレンジャーですが、最大のブレイクはルパン三世の劇音楽です。アニメーションの劇音楽ながらジャズ/フュージョン色の強いアダルトな内容の音楽は高く評価され、その作曲家が若い頃には純ジャズを演奏していたピアニストであり、その数少ない貴重な記録という事で、本盤の再評価へと繋がりました。幻の名盤の再評価によってCD化されるまでに至りましたが、人気に比して出回り数の少ないアナログレコードの人気は現在も衰える事がなく、プレミア盤となっています。

■笠井紀美子/ One for Lady (Victor, 1971)

純ジャズを歌っていた頃の笠井紀美子のアルバムは、レーベルも、歌伴を務めるミュージシャンも、1枚ごとに変わっていきます。これは71年に発表されたサード・アルバムで、レーベルは初のメジャー系レーベルとなるビクター。ミュージシャンもマル・ウォルドロンというアメリカ人ジャズ・ミュージシャンとの共演となりました。

『ジャスト・フレンズ』もこのアルバムもピアノ・トリオによる演奏ですが、大野雄二とマル・ウォルドロンの個性の違いが面白いです。大野雄二の方がより繊細なバラード弾きといった感じ、一方のマル・ウォルドロンはブルース弾きといった趣で、重くダークなサウンドをした演奏をします。どちらが良いというわけではありませんが、個性の違いが面白いです。

このアルバム以降、笠井紀美子はギル・エヴァンス・オーケストラやシダー・ウォルトンなど、アメリカの大物ジャズ・ミュージシャンとの共演を重ねていく事になりました。ここまで歌伴に恵まれた日本人ジャズ・ヴォーカリストは、他にいないのではないでしょうか。

■笠井紀美子 with ハービー・ハンコック / バタフライ (CBS/Sony 1979)

ギル・エヴァンス・オーケストラとの共演になった1972年『ホワッツ・ニュー』以降、笠井紀美子はCBS/Sony という日本の大メジャー・レーベルに腰を落ち着けて作品を発表するようになりました。真偽のほどは別として、昔から「メジャー・レーベルの作ったジャズのレコードは面白くない」という格言めいた言葉がありますが、クロスオーヴァー/フュージョン路線に踏み込んだ笠井紀美子にとっては、CBSソニーへの移籍がなければ、この名盤は生まれていなかったのではないでしょうか。

本作はハービー・ハンコックとの共演盤です。ここでのハンコックは、アコースティックなピアニストという面も、クロスオーヴァーをやっていたエレクトリックなハンコックという面も、両方を出して音楽を作り上げています。日本制作のレコードで手抜きをするアメリカ人ミュージシャンの仕事を目の当たりにした人は少なくないと思いますが、しかしここでのハンコックは本気、歌伴というレベルを超えています。長いブローイング・コーラス、クロスオーヴァー/ファンク方面での素晴らしいアレンジに熱い演奏、そしてピアノだけでの歌伴での演奏に至っては後年の名作『Gershwin’s World』に匹敵するほどの素晴らしさです。クロスオーヴァー期ハンコックの影の名盤と言っても差し支えない内容ではないでしょうか。

内容の素晴らしさがなにより大きいのでしょう、アナログのレコードも、初期のレア盤ほどのプレミア化まではしていませんが、今も一定の人気がある1枚です。

■70年代ジャズの変化を体現したシンガー

70年代は、ジャズ自体がメインストリームからクロスオーヴァー/フュージョンへと移っていった時期でしたが、彼女もやはり純ジャズからクロスオーヴァーへと音楽を変化させたシンガーでした。CBSソニーと契約する以前の純ジャズ時代はレア度が高く、峰厚介カルテットとの『イエロー・カーカス・イン・ザ・ブルー』のアナログ盤レコードなどは高額で取引されている状態です。

もし、笠井紀美子のレコードを譲ろうと思っていらっしゃる方がいましたら、その価値が分かる専門の買い取り業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

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総合評価 (4.8)
買取価格 (5.0)
スピード (5.0)
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■買取情報

出張買取 LPまたはCD100枚以上から(レア盤は10枚からでも可?)
宅配買取 ○(但し事前の連絡が必要)
店頭買取 オーディオのみ可(但し事前の連絡が必要)
買取ジャンル ジャズ、レア盤歌謡曲・ポップス、ロック、アニメ、特撮ヒーロー系、各ジャンル専門スタッフが常駐(ヘヴィメタル、ハードコアパンクの知識豊富なスタッフも在籍している)
買取品目 レコード、CD、DVD、カセットテープ、オーディオ、音楽書籍&記念品etc
出張地域 大阪/兵庫/京都/滋賀/和歌山/奈良/三重/香川/徳島/愛媛/高知/鳥取/岡山/一部広島/一部島根/福井/石川

■店舗情報

店名 音機館レコード&オーディオ
電話番号 06-6447-6959
営業時間 12:00-21:00
所在地 大阪府大阪市西区 京町堀2-13-1 ギャラリー京町堀ビル611

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買取価格 (5.0)
スピード (3.0)
サービス充実度 (5.0)

■買取情報

出張買取 CDなら500枚、LPなら1,000枚が目安
宅配買取
店頭買取
買取ジャンル ジャズ、クラシック、ロック、各ジャンル専門スタッフが常駐
買取品目 レコード、CD、DVD、音楽書籍etc
出張地域 関西全域、関東全域、他地域は要相談

■店舗情報

店名 ディスクユニオン大阪クラシック館
電話番号 0120-946-351(携帯電話からは 06-6809-3281)
営業時間 11:00~21:00(日・祝20:00)
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総合評価 (4.3)
買取価格 (4.0)
スピード (4.5)
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■買取情報

出張買取
宅配買取
店頭買取
買取ジャンル オールジャンル
買取品目 レコード、レーザーディスク、CD、DVD、カセット、オーディオ、映像機材etc、スタッフは多そうだが各ジャンルの専門スタッフがいるかは不明。
出張地域 兵庫/大阪/京都

■店舗情報

店名 宅音便
電話番号 0120-360-760
営業時間 月~金:10:00~18:00 土・日:10:00~17:00
所在地 兵庫県神戸市中央区東川崎町7-1-5