ジャズがモダン・ジャズと呼ばれるようになったのは、1940年代にチャーリー・パーカーという天才的なアルト・サックス奏者が登場してからです。技術的にはインプロヴィゼーションの技法や技術が飛躍的に向上し、文化的には中産階級の娯楽音楽という側面の強かったジャズにアート性が強く反映されるようになった事、このあたりが大きな変化でしょうか。以降、ジャズにおけるサックスの演奏は、西海岸も東海岸も、あるいはテナー・サックスもアルト・サックスも、チャーリー・パーカーを規範として発展していく事になりました。

しかし、チャーリー・パーカーとはまったく違う視点から、サックスのアドリブ演奏を発展させた人がいました。それがアルト・サックス奏者であるリー・コニッツです。リー・コニッツはレニー・トリスターノという伝説的なピアニスト/理論家の高弟であり、チャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィスほどの名声は得られなかったものの、音楽自体は彼ら以上であった面も多くあり、それだけに「知られざる伝説のアルト・サックス奏者」として語り継がれてきた存在でした。

今回は、そんなリー・コニッツのアルバムのうち、名盤であるとともに高額買い取りが見込めるものをご紹介させていただきます。

■Lee Konitz with Tristano, Marsh and Bauer / Subconscious-Lee (Prestidge, 1950)

トリスターノ派の演奏を紹介したという意味で、リー・コニッツはもちろん師であるレニー・トリスターノにとっても重要な意味を持つアルバムで、ひいてはジャズの歴史を知る上でも欠かす事の出来ないアルバムです。ちなみに、アルバムのアーティスト・クレジットに入っているウォーン・マーシュも、トリスターノ派として知られる人物です。

録音でさかのぼりやすいという意味で、いまから見るとジャズはビバップ以降の印象が強いですが、実際にはラグタイムを参考にした曲をストラヴィンスキーが書き、和声面ではドビュッシーとの共通項が数多くみられるなど、もっと昔からクラシックと無縁ではない形で発展した音楽でした。トリスターノ派の音楽もやはりそうで、それはジャズに限定されたものではなく、広く西洋音楽を眺めたうえで、その発現の場が次第にジャズに固まっていったものであるように感じられます。このアルバムに収められている「Rebecca」を聴いても、彼らが探求してきた音楽が決してジャズだけに限定されたものではなかったことが分かります。

リー・コニッツの初期LPは、レア度の高さからプレミア化しているものもありますが、音楽の内容としてはこのアルバムがリー・コニッツの道を開きました。USオリジナルは高額必至ですが、OJCによる再発レコードも近年価格が上昇しつつある1枚です。

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■Lee Konitz with Strings / An Image (Verve, 1958)

ピアノとギターを含むジャズバンドにストリングスを加えたアルバムです。個人的にはリー・コニッツのアルバム最高傑作はこれで、アンサンブルされた編曲が素晴らしく、ジャズの粋を超えた大傑作です。

50年代、クラシックとジャズを融合し、そのどちらでもない音楽を構想しようとした「サード・ストリーム・ミュージック」という音楽が構想されたことがありました。ジャズやアメリカのポピュラー音楽だけが範疇のミュージシャンでは挑戦すらかなわない音楽ですが、日ごろからバルトークやラヴェルやドビュッシーの曲を分析・練習していたというリー・コニッツやビル・ラッソというミュージシャンにとっては、まさに本筋となりうる音楽でした。サード・ストリーム・ミュージックというとMJQが有名ですが、実際に制作されたアルバムの中での最高傑作は、本作とジミー・ジュフリーの『Fusion』あたりではないでしょうか。チャーリー・パーカーからマイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーンというモダン・ジャズの流れでは到底生み出しえない素晴らしい音楽を聴くことが出来ます。

60年代になると、サブトーンを使ってクールにアドリブするリー・コニッツの音楽は時流に乗り遅れたものとなり、徐々にメインストリームから外れたものと見做されていったように感じます。それでも超絶的なアドリブ能力の高さはプレイヤーや熱心なジャズファンの間では評価され続けていたのでしょう。そうした中で発表されたのが、トリオというジャズ・コンボの最小編成で見事なアドリブを見せた本作でした。このアルバムをリー・コニッツ最高傑作とする人も多く存在する名作です。

■Lee Konitz / Motion (Verve, 1961)

恐らくはリハーサルすらほとんどせず、簡単な構成の打ち合わせだけで次々にセッションしたのではないかと思いますが、すべてが有名スタンダード曲で、テーマですらまるでアドリブのようなフリージングで演奏されます。チェンジが素晴らしく見事な演奏なので、もしかするとジャズを志すアルト・サックス奏者と格好の手本という一面もあったかも知れません。

■伝説のアドリブ奏者の人気作は50年代に集中

忘れ去られたかと思われたジャズのもうひとつの流れに生きたリー・コニッツですが、以降も彼の音楽を記録しようとするレーベルが絶える事はなく、コロナ禍のまっただ中での死となった2020年までに、たくさんのアルバムが作られました。70年代以降の作品は、多くがアドリブ演奏のメソッドと模範演奏に着目されたものでしたが、音楽的に素晴らしかったものは、サード・ストリームにも目を配っていた50年代に集中で、人気があるのもそのあたりです。50年代のコニッツのアナログレコードで、USオリジナルで安価に取引されているものはないと言っても過言ではありません。

もし、リー・コニッツのLPを譲ろうと思っていらっしゃる方がいましたら、その価値が分かる専門の買い取り業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

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営業時間 月~金:10:00~18:00 土・日:10:00~17:00
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