ジャズの名門レーベルというと真っ先にブルーノートレコードを思い浮かべる人も多い事と思います。そんなブルーノート最大のセールスとなったアルバムを発表したのが、トランぺッターのリー・モーガンでした。

フォービート主体だったモダン・ジャズにエイトビートを導入したアルバム『サイドワインダー』が発表されたのは、ビートルズやローリング・ストーンズのデビュー時期とほぼ重なる1964年の事で、ジャズもロックも新しい響きを持った時代へと突入していった頃だったのでしょうね。

しかし、リー・モーガンは、ジャズロックと呼ばれた「サイドワインダー」以前から、確固たる地位を築いていたジャズマンでした。いきなり名門のブルーノートレコードからデビューし、「クリフォード・ブラウンの再来」と呼ばれました。サイドマンとしても優秀で、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーに参加すれば、参加アルバム『モーニン』はメッセンジャーズを代表する人気アルバムとなり、ジョン・コルトレーンのアルバム『ブルー・トレイン』に参加すれば、主役を食うほどのアドリブを披露して、これまた今も聴き継がれているジャズの大名盤にしてしまいます。リー・モーガンは、ジャズの黄金時代であった50年代ハード・バップのシーンのキーマンのひとりだったのです。

今回は、ハード・バップの重要ミュージシャンのひとりであるリー・モーガンのアルバムのうち、重要作であるとともに高額での買い取りが見込めるレコードをご紹介させていただきます。

■Indeed! (Blue Note, 1956)

リー・モーガンのデビューアルバムです(発表順としては2作目)。18歳でいきなりブルーノートレコードからデビューするのもすごいですが、演奏がまた素晴らしいです。特に、2管編成のバンド全体のグルーヴが素晴らしく、スタジオで何度か合わせて録音したような簡単な作りではなく、バンドで何度もライブ演奏をして鍛え上げてきた曲たちなのではないかと思わされるほどの一体感でした。メッセンジャーズ参加以前のアルバムでは、もっとも熱気を感じるものではないでしょうか。

内容は文句なしのアルバムで、個人的なモーガンの推薦作はブルーノートの1~2作なのですが、いかんせんモーガンはこれがデビュー作、サイドマンとしての録音もまだない状態でした。まだ認知度が低かったのでしょう、本作の出回り数は決して多いものではなく、LPレコードというだけでも平均以上の価格がつき、USオリジナル盤レコードともなれば高額必至となっています。

■Lee Morgan Sextet (Blue Note, 1957)

リー・モーガンのブルーノート第2作です。モーガンは1956年と57年の2年でなんと7作のリーダー・アルバムを録音していますが、そのほとんどが複数の管を用いたアンサンブル・セクションを持っています。3管では人気曲「I Remember Clifford」を含む57年発表アルバム『Vol.3』の人気が高いですが、3管のアレンジという面では本作の方が明らかに手が込んでいます。さらに、オープニング・ナンバーとなる「Whisper Not」でのミュート・トランペットでのソロは出色の出来栄えで、なるほどなぜ18歳で引く手数多となったのか、その理由が分かるようでした。

リー・モーガンの名が広く知られるようになったのは、次作『Vol.3』からですが、実際のアレンジや演奏の出来からすれば、ブルーノートの初期2作の方が上だと思います。そして、初期2作はブレイク前なので、オリジナルUS盤LPレコードは高額必至、そうでなくともレコードでさえあればかつての定価以上での取引が当たり前となっています。

■The Sidewinder (Blue Note, 1964)

ブルーノートでもっともよく売れたレコードであり、かつては「ジャズロック」と呼ばれたアルバムです。アルバムのタイトルともなったナンバー「サイドワインダー」は、エイトビートを用いたジャズの嚆矢となった曲で、当時のジャズとしては異例のビルボード285位を記録しました。エイトビートとはいっても、ロックのようにドラムがキックとスネアで定型リズムを叩くわけではないので、あまりロックには聞こえないかも知れません。

なんといっても人気のレコードなので、昔からなかなかの価格で取引されているLPです。ハード・バップを深く聴く人なら『Sextet』や『Vol.3』を好むかもしれませんが、一般的にいえばこれがリー・モーガンの代表作となるのかも知れませんね。

■リー・モーガンの人気作はやはり56~57年のハード・バップ期に集中

演奏にしてもルックスにしても、才気あふれるだけでなく、どこかに不良的な魅力を漂わせているモーガンですが、彼は1972年に愛人に射殺されてしまいます。享年33歳、モダン・ジャズ黄金時代と重なる生涯でした。

60年代にはモードや新主流派にも近づいたこともありましたが、やはりモーガンの本領発揮となったのは、ハード・バップを演奏していた時代ではないでしょうか。特に、58年のジャズ・メッセンジャーズ参加以前のアルバムはすべてがハード・バップの名盤と言ってよいほどの傑作揃いで、またデビューからしばらくの作品はオリジナル盤の出回り数が多いとは言えず、より高額で取引されやすい状態です。

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