ドゥ・ワップやリズム・アンド・ブルースなどのアメリカの軽音楽をベースに、前衛音楽、ジャズ、現代音楽など、様々な音楽をミックスして唯一無二の音楽を作り上げたのが、アメリカン・ロックの巨人フランク・ザッパです。

 フランク・ザッパの天才をあげたら、切りがありません。バンドリーダーとしてだけでなく、作曲家としても管弦楽曲を書いてしまうレベルであり、ギタリストとしてもモード・ジャズをインプロヴィゼーションで弾きこなしてしまいます。それでいて、難解になりすぎず、ユーモアあふれる曲からオペラ調の音楽、硬派なインスト音楽までなんでも作り上げてしまうのですから、ロックで最大の天才的ミュージシャンは誰だったかと言われたら、私ならフランク・ザッパとロバート・フリップのふたりだ答えます。

 今回は、そんなフランク・ザッパの貴重なレコードを、ザッパの音楽と合わせて紹介させていただこうと思います。

■The Mothers of Invention / Freak Out! (1966)

 フランク・ザッパのデビュー・アルバムです。名義は「マザーズ・オブ・インヴェンション」であり、フランク・ザッパはこの通称「マザーズ」と呼ばれたバンドのリーダーでした。このアルバム、後のCD化などではフランク・ザッパ名義に変えての再発がされた事もありました。

 デビュー作にして2枚組、内容はR&B調の曲やドゥー・ワップ、果てはサウンド・コラージュによるアヴァンギャルドなものまで含まれており、これらが全体でコンセプト・アルバムと呼べる世界観を構築しています。さらに、日本のロック黎明期の名バンド「頭脳警察」の名前の由来となった「フー・アー・ザ・ブレイン・ポリス」や、白人警官による黒人の不当逮捕を元に起きたワッツ暴動を歌った「トラブル・エブリデイ」など、社会風刺的な内容を持つ詩が続出するなど、デビュー作にして枠に収まらない驚異のアルバムとなりました。

 マザーズのデビュー盤はヴァーヴ・レコードからリリースされました。ヴァーヴと言えば保守系ジャズの名門レーベルでしたが、それだけにセールス方法がロックとは違かったのかも知れません。当時、ヴァーヴからデビューしたロックバンドと言えば、マザーズのほかにヴェルヴェット・アンダーグラウンドいましたが、どちらのバンドも「十分なプロモーションを受けることが出来なかった」と証言しています。こうした経緯もあり、ヴェルヴェッツもマザーズも爆発的なセールスはしなかったものの、その音楽性の高さからか、ロングセラーでじわじわと売れ続け、次第に高く評価されるようになりました。それだけに出回り数が多くなかった初期盤レコードは値段が上がっていき、、今ではUSオリジナル盤レコードは超がつくほどの高値で取引されています。ほかにも、69年の日本盤、Barking Pumpkin Records やZappa Records といったザッパのオリジナル・レーベルからの再発盤など、様々なバージョンがあり、レコードはそれぞれ今も人気となっています。

■The Mothers of Invention / Uncle Meat (1969)

 映画音楽として作られた2枚組アルバムですが、映画が完成しなかったため(18年後に完成)、何とも形容しがたいコンセプト・アルバムとして完成しました。同じモチーフがいろいろな曲で使われたり、ほとんど語りで進行する部分すらあるところに、映画のサウンド・トラックの形骸を残しています。

コラージュあり、変拍子のまま疾走するフリージャズ並みの演奏と迫力のインプロヴィゼーションありと、同時代音楽のオンパレードといった怪物的な内容です。それでいて、難解になりすぎずユーモアにあふれている所が、マザーズ的なところでしょうか。

 デビュー作と並んで、マザーズのレコードの中では人気のある作品です。USオリジナルはもちろん、日本盤でもブックレット付きであれば高額がつき、現状で入手しやすい再プレス盤レコードですら値が下がらないロックの大名盤のひとつです。

■Frank Zappa / Hot Rats (1969)

 60年代のフランク・ザッパは、マザーズと自己名義の作品の両方を残していますが、これはフランク・ザッパ名義での第2作です。これをフランク・ザッパの最高傑作にあげる人もいるほどの人気盤で、イギリスで最も好調なセールスを記録したのはこのアルバムでした。1曲目からインストのチェンバー・ロックで、たしかに『アンクル・ミート』のような難解さは感じません。盟友であるキャプテン・ビーフハートも参加しています。

 これだけの人気盤でありながら、LP時代では日本盤の発売はされませんでした。また、ビザール・レコードというこれまたどこまで本気なのか分からない名前のフランク・ザッパ所有のレーベルからのリリースという事もあって流通経路は貧弱で、日本では昔から高額で取引されていたアルバムです。もちろん今でも人気の作品です。

■Frank Zappa / Shut Up ‘N Play Yer Guitar (1981)

 フランク・ザッパは卓越したテクニックを持つロック・ギタリストとしても有名ですが、そのすごさを聴くなら筆頭にあがってくるのがこのアルバムです。ギターの何をもって「うまい」というのかは人それぞれでしょうが、仮にジャズや現代音楽などの同時代音楽を包括したうえで「スコアを再現できる」「モードに対応できる」「機能和声のプログレッション上でインプロヴィゼーション出来る」といったあたりを加味するのであれば、ロック・ギタリストで最高のレベルにあるのは、ロバート・フリップとフランク・ザッパのふたりではないでしょうか。はじめてこのアルバムを聴いた時は、その演奏の凄さにあっけにとられました。

もともとは通信販売限定でリリースされた作品ですが、のちにLPレコード3枚組となって一般発売されました。こうした経緯もあってか、やはりBarking Pumpkin Records から出された初期のボックス入りは高額で取引されています。

■独自の流通を開拓しただけに、ザッパのLPは高額査定されやすい

 フランク・ザッパは活動初期のうちからいくつもの自身のレーベルを立ち上げ、少なからずのアルバムがそこからリリースされたため、日本盤が作られなかったり、そもそも日本にLPがなかなか入ってきにくいミュージシャンでした。日本での出回り数が少ない事もあって、高額で取引されやすいアーティストです。ザッパのレコードを手放す際には、その価値が分かるレコード専門の買い取り業者に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

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