ジャズ・ピアニストであるハービー・ハンコックのイメージは、世代によって大きく変わりそうです。60年代はメインストリーム・ジャズからスタート、モード以降のマイルス・デイヴィス・クインテットに抜擢されると、アコースティック・ジャズ時代のマイルス・バンド最高峰となる音楽を作り上げ、以降は新主流派の先頭に立つ活躍。70年代に入るとファンク調のインスト・アルバム『ヘッド・ハンターズ』を発表、ジャズの枠を飛び越えてブラック・ミュージックに踏み込みます。さらに80年代になるとポップ・ミュージックのフィールドでの活動もするようになりました。

 今回は、マルチに活躍するハービー・ハンコックの録音作品を紹介しつつ、高額買取されるかもしれないLPを紹介させていただこうと思います!

■Herbie Hancock / Takin’ Off  (Blue Note, 1962)

 ハービー・ハンコック初のリーダー作品です。1962年というと、ハンコックがマイルス・デイヴィスのバンドに参加する前です。まだ評価の定まっていない新人ピアニストの才能を見出し、まったくの新人にリーダー作録音の機会を与えたブルーノート・レーベルのアルフレッド・ライオンの慧眼は見事だったというよりありません。

 有名なアルバム『処女航海』よりも3年も前もアルバムですが、すでにモード・ジャズを見事に消化していました。マイナー系モードの「Three Bags Full」の作曲センスと、それを見事に表現するフレディ・ハバードとハンコックの演奏は見事です。

 ハービー・ハンコックの人気が爆発するのは、マイルス・デイヴィス・クインテット参加以降、リーダー作では『処女航海』以降なので、それ以前のアルバムは現在の需要ほどには出回り数が多くなく、USオリジナル盤は高額がつきやすいです。オリジナルでなくとも、人気のブルーノート盤なので一定の買い取り価格が期待できる1枚です。

■Herbie Hancock / Empyrean Isles (Blue Note, 1964)

 『処女航海』発表の前年に発表された4枚目のアルバムです。ハービー・ハンコックのリーダー作品の中で、作曲も演奏ももっとも硬派で高度なものと思います。Herbie Hancock (p), Freddie Hubbard (tp), Ron Carter (b), Tony Williams (dr) というメンバーでのカルテットによる演奏です。

 カルテットという事もあり、バンドのフットワークが軽く、インプロヴィゼーションの白熱度が桁違いです。トランペットをフレディ・ハバードに差し替えたマイルス・デイヴィス・バンドなので、切れ味が鋭いのも、当然と言えば当然かもしれません。しかし、インプロヴィゼーション頼りかというとそんな事はなく、アルバム最終曲「The egg」に至ってはニュージャズの傑作かというほどの和音処理が施されていました。アーティストとしてのハンコックを知るなら、このアルバムか、同時期に録音されたトニー・ウィリアムス名義『Spring』のどちらかでしょう。

 このアルバムは、ジャケットデザインが美しい事でも知られており、そこがCDではなくLPの人気の理由のひとつになっているのかも知れません。1963年から65年までは、アーティストとしてのハンコックの頂点であったと思います。

■Anthony Williams / Spring (Blue Note, 1965)

 リーダー名義であるアンソニー・ウィリアムスとは、ドラマーのトニー・ウィリアムスの事です。メンバーは、Sam Rivers (t.sax), Wayne Shorter (t.sax), Herbie Hancock (p), Gary Peacock (b), Anthony Williams (dr)。ハンコックがもっともフリー・ジャズに接近したニュージャズのアルバムです。このアルバムは脅威で、トニー・ウィリアムスの演奏と作曲も見事なら、それを見事に音にしていくサム・リヴァースやハービー・ハンコックの演奏能力が尋常ではありません。

 ブルーノートのレコードというと、キャノンボール・アダレイの『Somethin’ Else』やジャズ・メッセンジャーズ『Moanin’』のようなハードバップ時代のレコードが有名ですが、音楽的に質が高かったのは60年代に入ってからだったのではないでしょうか。しかし数が少ないため、今では高値がつきやすいです。とくにドラマーのリーダー作は出回り数が少ないので、LPでは目にする機会も少なく、音楽的にも出回り数的にも、価値の高い1枚です。

■Herbie Hancock / Maiden Voyage (Blue Note, 1965)

 60年代ブルーノとどころか、新主流派のアルバムの中でも特に人気の高い1枚、『処女航海』です。海をモチーフに、アルバム全体でひとつの交響詩となっているような内容で(もちろん管弦楽曲ではないですが)、4度堆積和音の使用を含め、ジャズ版のドビュッシー「海」のような内容となっています。

 『Empyrean Isles』のような難しさはなく、感覚的には非常に聴きやすい作品と感じます。それでも、冒頭曲「Maiden Voyage」ではsus4の和音と長6度を暗に示したドリアン調が非常に印象に残るもので、やはりフランス印象派の和声への意識が強かったのではないかと思います。また、アルバムの物語が「Dolphine Dance」で終わるという清々しさも素敵です。

 人気盤なだけに、USオリジナル盤に限らず、日本盤であれヨーロッパプレスであれ、『処女航海』であれば平均以上の価格で買い取ってもらえる可能性の高いアルバムです。

音楽的にも買い取り価格的にも、人気はやはり60年代のブルーノート盤

 色々な方面で活躍したハービー・ハンコックですが、音楽的にも買い取り価格的にも、人気はやはり60年代のブルーノート盤のようです。今回紹介しきれませんでしたが、68年に発表された『Speak Like a Child』は、ビル・エヴァンスに迫るほどの耽美的な美しいアルバムですが、これもブルーノートなのですよね。

 ハンコックのブルーノート作品は、CD化のたびに未発表音源が収録されるので、LPを手放そうと思っている方もいらっしゃるかと思います。しかしLPで聴きたいと思っている方も多い作品群ですので、もし手放す際は、ジャズのレコードをきちんと査定できる専門の業者に出してみてはいかがでしょうか。

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