子どもの頃にはじめて「サーフィンUSA」を聴いた時には、ビーチ・ボーイズはオールディーズなバンドだと感じたものでしたが、はじめて「カリフォルニア・ガールズ」を聴いた時に、あまりに見事な楽曲と重厚なコーラスの素晴らしさに、バンドの印象がまったく変わりました。AORやヘヴィメタルといったジャンルを問わず、見事なコーラスワークは西海岸サウンドのアイデンティティのひとつとなっていますが、そのルーツには間違いなくビーチ・ボーイズがいたのではないでしょうか。

 初期にはサーフィンやホット・ロッドを中心とした軽快なチャート・ミュージックで人々を楽しませ、ベトナム戦争前後のサイケの時代に突入すると、リーダーであるブライアン・ウィルソンの音楽的才能を前面に出したアート色溢れるアルバムを聴かせるようになったビーチ・ボーイズ。今回は、その名盤を紹介しつつ高額で取引されているLPを紹介させていただこうと思います。

■Surfin’ U.S.A. (Capitol, 1963)

 知らず知らずに自分が従っている時代の価値観って、ありませんか?たとえば、バッハの時代のドイツ・バロックは、ニュートンやライプニッツが活躍した時代の音楽であって、その頃の作曲家は大きな世界の構造や力のようなものに意識が向いていたように感じます。その時代の音楽を、リストやワーグナーのような人間の感情を重視した時代の価値観のうえで判断しようと思ったら、面白く感じなかったとしても不思議ではありません。

 大ヒット曲「Surfin’ U.S.A.」を収録した初期ビーチ・ボーイズの代表作であるこのセカンド・アルバムは、ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンと同じ価値観で聴くと、少し退屈に感じてしまうかも知れません。しかし、青春の幸福や楽しさを表現したポップ・ミュージックというオールディーズ的な価値観で聴くと、聴こえ方が変わってくるのではないでしょうか。

 5曲がサーフ・インストゥルメント、他にもポップ・ナンバーやオールディーズ的なバラードの名作がひしめき、そしてあの見事なコーラスワークです。ビートルズ登場以前のポップ・アルバムで、これほどよく出来たものが他にあるだろうかと思わされるほどの完成度なのです。中でも名バラードの「Lonely Sea」は、デビー・レイノルズ「Tammy」や、プラターズ「Only You」に匹敵するほどのオールディーズ・バラードの名曲と思います。

 今も名盤として知られている1枚ですので、オリジナルやUS盤を問わず、アナログ盤というだけである程度の値段がつく1枚です。面白いのは、50年代から60年代にかけての12インチLPは、レコードの過渡期として色々な仕様違いがある事です。このLPのキャピトル盤はCDと聴き比べるとかなり音質が違って聴こえるのですが、もしかするとオリジナルUS盤はフォノ・イコライザーがキャピトル・カーブなのかも知れません。また、当時の他のLPと同様、mono盤とstereo盤が分けて作られており、他にも日本盤帯つき、赤盤など、アナログ盤は色々と聴き比べてみたくなるバラエティに富んでいます。

■Summer Days (And Summer Nights!!) (1965)

 先述した大名曲「カリフォルニア・ガールズ」収録のアルバムです。驚くのはこのアルバム発表年が1965年という事で、ビートルズで言えば『Help!』と同時期なのですよね。そんな時代に、このコード・プログレッションとハーモニーを作り出していたのは、とんでもないポップ・アーティストだったのだと思います。私にとってのビーチ・ボーイズ最高傑作はこのアルバムです。

 この時期のビーチ・ボーイズのレコードは基本的にモノラルで、ステレオ盤も疑似ステレオ仕様となっています。理由は、リーダーのブライアン・ウィルソン耳の調子が悪かった為だそうです。

■Pet Sounds (1966)

 60年代中頃より、管弦のオーバーダビングやエフェクトなど、スタジオのレコーディング技術を活用し、ライブでは再現不可能な「レコード独自」のポップ・アルバムの制作が行われるようになりました。ビートルズ『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』や、ローリング・ストーンズ『サタニック・マジェスティーズ』はその好例ですが、ビーチ・ボーイズにとってその位置を占めるのがこのアルバムです。

 作品の高度化はレコーディング技術だけでなく、ブライアン・ウィルソンの作曲にも表れており、ここまで来るともはや「古き良きアメリカン・ポップス」というレベルにはありません。これが、一部のポップロックのファンから神格化されるほど高く評価されるとともに、従来のビーチ・ボーイズのファンから受け入れられないという、バンドの分水嶺となるアルバムという側面も生み出しました。

 ポップロックの超名作として知られるだけでなく、ビーチ・ボーイズのオリジナル・アルバムの中で高額取引されるアルバムの代表格です。USオリジナル盤であれば、万単位は当たり前、状態が良ければ驚くほどの価格がつく事もあります。また、アナログ盤にはジャケットの「Pet Sounds」のロゴが白いものなど、さまざまなバリエーションがあり、これもLPの買い取りに出すときには、バージョン違いの価値が分かる業者に任せたい1枚です。

■SMiLE

 録音されながら発表されなかった幻のアルバムとして、有名すぎるほど有名な1枚です。これが2004年にブライアン・ウィルソンが再構築し、『Brian Wilson presents Smile』という形で発表され、さらに2011年にようやく『The Beach Boys / The SMiLE Sessions』としてようやく陽の目を見ました。もともとはボックス・セットの発売でしたが、現在では2枚組LPだけを手に入れる事も可能です。

 このような経緯を経たアルバムなので、発表されたときにはすでにCD時代ではありましたが、元々は1967年に発表されるはずのものだったので、往年のファンとしてはアナログ盤で聴きたいという方も少なくないでしょう。LPの価格はこれから変わっていく1枚ではないでしょうか。

■アメリカのポップロック最高のバンドはレア盤多数!

 アルバムやシングルのチャート順の多さから見て、ビーチ・ボーイズはビートルズに次いで世界で評価されてきたポップロック・バンドではないかと思います。それだけに、高額買取されるアルバムは、上に紹介させていただいたものの他にも『Friends』(Capitol, 1968)など、枚挙にいとまがありません。USオリジナルのほか、赤盤、mono盤とstereo盤など、アマチュアではなかなか価値の判断が難しいレコードの宝庫であるバンドですので、もし手放そうと思われる方は、バージョンごとの価値が分かる専門のレコード・ショップに査定を依頼してみてはいかがでしょうか。

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【1位】音機館レコード&オーディオ

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総合評価 (4.8)
買取価格 (5.0)
スピード (5.0)
サービス充実度 (4.5)

■買取情報

出張買取 LPまたはCD100枚以上から(レア盤は10枚からでも可?)
宅配買取 ○(但し事前の連絡が必要)
店頭買取 オーディオのみ可(但し事前の連絡が必要)
買取ジャンル ジャズ、クラシック、ロック、アニメ、特撮ヒーロー系、各ジャンル専門スタッフが常駐(ヘヴィメタル、ハードコアパンクの知識豊富なスタッフも在籍している)
買取品目 レコード、CD、DVD、カセットテープ、オーディオ、音楽書籍&記念品etc
出張地域 大阪/兵庫/京都/滋賀/和歌山/奈良/三重/香川/徳島/愛媛/高知/鳥取/岡山/一部広島/一部島根/福井/石川

■店舗情報

店名 音機館レコード&オーディオ
電話番号 06-6447-6959
営業時間 12:00-21:00
所在地 大阪府大阪市西区 京町堀2-13-1 ギャラリー京町堀ビル611

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東京に本部を構えるディスクユニオンの大阪店。言わずと知れたレコード買取大手!

全国にチェーン展開する大手レコード買取・販売店。まさにレコード界のブックオフ的存在。スタッフのレコード知識も豊富でしっかりと査定してくれます。サービス面も問題ありません。但し査定に10日間ほどかかりました。クラシックのレコード買取に強かったです。

総合評価 (4.3)
買取価格 (5.0)
スピード (3.0)
サービス充実度 (5.0)

■買取情報

出張買取 CDなら500枚、LPなら1,000枚が目安
宅配買取
店頭買取
買取ジャンル ジャズ、クラシック、ロック、各ジャンル専門スタッフが常駐
買取品目 レコード、CD、DVD、音楽書籍etc
出張地域 関西全域、関東全域、他地域は要相談

■店舗情報

店名 ディスクユニオン大阪クラシック館
電話番号 0120-946-351(携帯電話からは 06-6809-3281)
営業時間 11:00~21:00(日・祝20:00)
所在地 大阪府大阪市北区堂山町15-17 ACTⅢ 1F

【3位】宅音便

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ジャズやクラシック~演歌・歌謡曲までオールジャンルで買い取ってくれるのがうれしい。従来になかったレコード屋さんで、ヤフオクに特化しており、売り切り・安売り均一価格スタート販売スタイル。スタッフの知識はあると思われるが、買取価格はあまり高くはないと感じました。但し、他店で買い取ってもらえなかったものなども買取可能なこともあると思われる。歌謡曲やクラシックレコードの買い取りに強い。

総合評価 (4.3)
買取価格 (4.0)
スピード (4.5)
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■買取情報

出張買取
宅配買取
店頭買取
買取ジャンル オールジャンル
買取品目 レコード、レーザーディスク、CD、DVD、カセット、オーディオ、映像機材etc、スタッフは多そうだが各ジャンルの専門スタッフがいるかは不明。
出張地域 兵庫/大阪/京都

■店舗情報

店名 宅音便
電話番号 0120-360-760
営業時間 月~金:10:00~18:00 土・日:10:00~17:00
所在地 兵庫県神戸市中央区東川崎町7-1-5